「金沢大野の地から、発酵食を通じて関わる人を幸せにする」ヤマト醬油味噌の想いを理解した広報担当
株式会社ヤマト醬油味噌
自己紹介と事業紹介
明治44年(1911年)に金沢・大野の地に創業し、醤油や味噌をはじめ、ぽん酢やめんつゆ、魚醤、甘酒など発酵食・発酵調味料を、開発から製造販売まで一貫して行っています。 私、山本耕平(同社 BtoC営業部長) が今回の募集の窓口となります。
私は、「家業」であるヤマト醬油味噌で働く両親を見て育ちました。金沢を出て、関西の大学に進学し、北欧への語学留学を経て、新卒で輸入食品を主に扱う貿易会社に就職しました。
ダイナミックなビジネスを確立していく専務に憧れての入社でしたが、配属された営業部での毎日のセールスの現場では、バイヤーの評価は「食べもの」よりも、商いの材料である「商材」として扱われました。
からだのもとになる食品なのに別のことを優先することへのカルチャーショックを強く感じました。100億円規模のビジネスモデルを作り上げた専務のビジネスセンスやお人柄に心底惚れ込んでいたものの、実感したのは、人の口に毎日入ることを第一に「食べ物づくり」をしていた実家の仕事は、良いものだったんだな、ということ。
そんな中、実家の状況が突然大きく変わったことを受け、家族の助けになれたらと2009年に金沢に帰ってヤマト醤油味噌に入社しました。当時、ヤマト醤油味噌は大きな投資をして甘酒工場を新設したにもかかわらず、新商品の甘酒が全く売れていないという状況でした。
糀の甘酒は今では「美容や健康のため」という良いイメージがありますが、当時はほとんどのお客様は「甘酒はお正月に飲むもの」程度のイメージで、誤解を恐れずに言えば、甘酒を求めている人はほとんど誰もいませんでした。
私に与えられたのは「甘酒の販路開拓」で、何から取り組めばいいのか、あせりばかり感じていたように覚えています。どこにも逃げ道はない、背水の陣に立った心持ちでした。
しかし、出来立ての甘酒はやはり美味しく、元気のもとになる実感はある。家族が想いのたけを込めてつくった、信じられる発酵食品です。地元の自然食品店のお客様の店頭で、机一つで試食販売を重ねたり、展示会への出展をきっかけに首都圏で熱心に甘酒を広めてくださるお客様と出会えたりと、あっちへ行き、ぶつかってはこちらへと、手探りをしながら大小の成功体験を積み重ねてきました。 「糀だけでこんなに甘みが出るなんて」「糀があるから料理上手になれた」「ヤマトさんの甘酒が手放せないんです」多くの驚きや喜びのお声に接することができました。
今ではお客様のおかげで、甘酒は当社を支える看板商品の一つに成長しました。当社では、社員も私自身の家族も、自社商品をよく食べています。裏表なく、自信をもって売り物の良さをお伝えできましたし、それに共感して多くのお客様が応援してくださった経験は、得難いことだと思っています。
今回の募集背景
おかげさまで2021年に新たに立上げた糀スイーツのブランドが好評であったり、協業のお申し出を頂く機会が増えたり、EC部門で新たな社内業務が増えていることから、BtoC営業部長としての私が多忙になってきています。
特に、「お客様との接点」として私が重要視している、プレスリリースやブログ・メールマガジン・季節のお便りなどの文章を書く、チラシやカタログ、広告などの販促物を制作する、協業先の取材をさせて頂き記事に仕上げるなどの自社コンテンツを磨き上げていこうとすればするほど、自分の時間に限りがあることを痛感しています。
数年にわたり私がやってきましたが、特に2021年3月以降は、私自身がスイーツブランドの現場に入ったり、打ち合わせで外に出るタイミングも多く、机に座ってじっくりと取り組む時間を持てないでいます。
とはいえ、誰にでも任せられる仕事ではないのです。 単に商業的な意味合いだけでなく、大切な人が食べるからこそ、できるだけ自然な食品を目指してものづくりしている、私たちヤマト醬油味噌の目指したい世界があります。
日本に伝わる糀の良さを伝える当社のブランドのコンセプトや、そこにヤマト醬油味噌がかける想いを理解し、それをまだ見ぬお客様に伝わるように落とし込んでいただく。
いうなれば、「想いを、伝わる形に翻訳する」広報活動に力を貸していただける方を求めています。 私自身が営業活動をする中で感じているのは、「情熱が伝える力になる」ことです。
ヤマト醤油味噌の商品は、私が信じているメンバーの社員や家族がつくり、子どもたちや家族も毎日食べて、良さを実感している「食べもの」ばかりです。その良さを一緒にお伝えできるような、ヤマト醤油味噌の未来の広報担当者と出会えることを期待しています。
具体的な業務内容
ヤマト醬油味噌のブランドや商品コンセプトを、「実感」を伴って理解し、潜在顧客やファンとなってくださっているお客様が求める媒体に具現化すること。
具体的には、プレスリリース作成、商品発送時に同梱する文章やリーフレット作成、ファンであるお客様とのコミュニケーション設計、レシピカタログの作成等を想定しています。山本とも密にすり合わせをしていきます。
私たちが作りたい社会/未来
この文章を読んでいるあなたの大切な人が食べるかもしれないからこそ、できるだけ自然な食品を目指してものづくりをしたいというのが、私たちヤマト醬油味噌の目指していることです。
ヤマト醬油味噌は金沢・大野の地で、お客様と共に発酵食文化を守り育んできました。
過去は北前船の寄港地として栄え、海山の幸に恵まれ、白山からの伏流水が豊かに湧き出るこの土地だからこそ、「自然に根差した裏表のない食べもの」づくりの歴史を重ねてこられました。
日本海に面したこの小さな「金沢・大野」に、当社があることを地域の人たちが喜んでいただけるような企業活動を続けていきます。
募集要項
- 事業のテーマ
- 職種
- 関わり方
- プロボノ/リモート可/週1~
- 謝礼
- 調味料・発酵食品などの現物支給
- 期待すること
- ブランドコンセプトの実感を伴った理解、その表出
- 募集する
人材像・スキル - ・ヤマト醬油味噌のつくる発酵食品に関心を持ち、本心からその良さを実感していただける方。
また、それを他の人にも伝えることに関心のある方。
・文章作成、写真撮影等クリエイティブ関係のスキルがあればなお良し - 勤務スタイル
- 週1回程度のzoomMTG及びリモートでの作業
※現地での作業等は必要に応じて調整可 - 赴任交通費
- 応相談
- 契約期間
- 応相談
- マッチングプロセス
- 基本的にはご応募いただいた方と個別にご説明させていただき、1対1でお話したいと思います。 ※応募人数が多い場合は説明会開催を検討します。